fpLの使用感[Canonユーザ視点]

カメラ

2021年4月16日に発売が予定されているSIGMA  fpL。製品発売前に体験会が開かれたため参加してきました。

普段は2000万画素のカメラを使用している私が6000万画素の世界を体感した感想と、普段SIGMAのカメラを使用していない視点でファーストインプレッションをお届けします。

結論:「妥協点はあるが高画素を手軽に味わえる」

SIGMA fpL

詳しい仕様などは公式サイトにありますが、ざっくり説明すると2019年に発売されたSIGMA fpとほぼ同じ筐体に6100万画素のセンサーが搭載され、AF方式、操作感の改良が加えられた製品です。

ただ、重要なのはあくまで後継機ではないということ。

fpLはfpと並んでユーザがどちらの機種を使いたいか、どう選ぶかという選択肢の拡張というイメージです。

fp L | fp シリーズ | カメラ | SIGMA | 株式会社シグマ
SIGMA のカメラ fp L のページです。

fpLの特徴5選

  1. 高精細な6100万画素センサー
  2. 偽色やモアレを低減するローパスフィルター
  3. 像面位相差AFへの対応
  4. 多彩なカラーモード
  5. ボタン類の感触の改良(誤操作防止系)

簡単ではありますが、5つあげました。この辺りはSIGMAの発表や先行レビューの映像を見た方であればすんなりと入ってくるかと思われます。

私はfpを使用していなく、SIGMAのカメラも使用したことがありません。ただ、6100万画素というのはなかなか圧倒されました。

今回の体験会を申し込んだのも6100万画素の世界を体験したく申し込みました。

というのも私が普段使用しているのはCanon EOS R6というミラーレス一眼です。こちらのカメラは画素数約2000万画素です。カメラは画素数で語るものではありません。ただクロップの耐性や後で細かく状態を確認したいときは高画素なカメラに憧れたりします。高画素の世界ってどんなものだろうなという興味のタネになりました。

高画素に対する考え

見出しの通りです。現在EOS R6を使っているのも、2000万画素機ならではの良さがあります。同じセンサーサイズなら画素数が低いほど一画素で取り込める光の面積は大きくなるはずです。つまり高感度耐性があるということになります。

私は夜間に撮影するのが好きです。星空や夜間の航空機撮影などを趣味にしていますので、夜間に強いカメラが必要ということで現在のR6に辿り着きました。

Canonの一眼レフのフラッグシップであるEOS 1D MarkⅢと同様のセンサとプロセッサを搭載しており、実際プロの現場でも2000万画素でも使えるということになります。

データハンドリングの良さ、プロセッサで無理なく処理ができ連写スピードも伸びます。

つまり2000万画素でも運用性は十分なわけです。

しかし、どうしても後でクロップしたいなというとき、風景などで高精細な写真が撮りたいというとき、2000万画素ではやや物足りなくなるというのも事実です。

そこで新発表されたSIGMA fpL。6000万画素のセンサを搭載していてサイズはとってもコンパクト。発表会や、youtube でのレビューを見てみて高画素の世界も見てみたくなりました。

体験会での貸出機材

私が貸出していただいた機材は以下の機材です。

SIGMA fpL + 105mm F2.8 DG DN MACRO|Art

高精細の世界をマクロで体感したいと思い申し込みました。

fpL + 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

fpL本体についているのはfpLの発表に合わせて発表されたEVFです。こちらのEVFを使っての撮影は非常に楽しかったです。いい部分、イマイチと感じた部分は後ほど紹介します。

本体がとっても小さいのでレンズが大きく見えてしまいます。取り回しについては、若干重量バランスがもっとカメラ側にあっても良いのかなと感じました。このボディには軽量なレンズが似合いそうです。

続いて、EOS R6との比較です。

R6 + RF24-105mm F4 L IS USM との比較

サイズ感について見ての通りです。本体の小ささが際立ちます。

本体の小ささも片手の手のひらに収まるサイズ感で持ち出しが容易になる印象です。

正直小さいレンズでの貸出を申し込めば良かったかなと後悔気味ではありますが、マクロレンズで高精細な世界を切り取りたいという野望から選んだのでしっかり体験してきました。

良いところ

それでは早速、良いと感じた部分について説明していきます。

  1. 6000万画素という高精細さ。緻密な表現ができる
  2. EVFが楽しい
  3. パウダーブルーの色味がいい感じ

簡単ではありますが5つあげました。

それぞれの要素について順番にどうぞ!

センサー部分

やはりこの製品というのは軽くて小さいボディに6000万画素のセンサーを搭載しているというところが魅力ではないでしょうか。普段2000万画素のR6を使用している私としては1枚1枚が一皮剥けたような写真が撮れていて感心しました。

ピンク紫に反射するセンサが美しいです

こちらがこのカメラの眼とも言えるセンサ部分。6000万画素という圧倒的な画素数が積み込まれていると思うとびっくりですね。

6000万画素 v.s 2000万画素

画素数だけで語るのは間違っていますが、R6との比較をしたいと思い、似たような画角で撮影してみました。

Canon EOS R6
fpL

いかがでしょうか。一皮剥けたような、そんな写真が撮れたと思います。

上:EOS R6(2000万画素)

下:fpL. (6000万画素)

に並べてあります。金属の表面の質感の違いに驚きました。正直ここまで解像してくれるとは思っていなかったので驚きました。それにしてもこの拡大しても全然耐えられるfpl、すごいと感じました。

2000万画素でも十分であると感じていましたが、6000万画素で撮る写真を見ると、その生々しさに驚きを隠せません。高画素機もいいなと感じさせてくれました。

ただ、撮っていて感じるのは、高画素ゆえ、わずかなブレも拾ってしまう。こちらはかなり課題と感じました。EOS R6はボディ内手ぶれ補正であったり、レンズにも光学手ぶれ補正が搭載されています。

fpLにはそれはありません。そのためわずかなブレも拾ってしまいます。

気合を入れて1枚1枚真剣に向き合って撮影しないといけないなと感じました。

EVF

外付けのEVFですが、こちらもなかなか楽しいです。上方向にチルトするのでローアングル撮影もモニタ覗くためにわざわざ地面に這いつくばる必要がありません。

iPhoneを使ってEVFの中を撮影してみました。結構綺麗でした。

外付けのEVFは結構綺麗でした。R6の方が若干自然に見えるような気もしますが、写真はどうしてもファインダーを覗いて撮りたいものですよね。

ただ、コンパクトさをほしいのであればせっかく本体がかなり小さいのでもし購入するのであれば無くてもいいかなとも感じています。

チルトする様子を動画に収めましたので、ぜひご覧になってください。

EVF-11 チルト
EVFー11のチルト動作

綺麗に真上まで向いてくれます。また眼とくっつける部分は大胆に大きく包み込むような構造になっているので没入感を味わうことができます。

被写体に集中できるのもファインダーを覗いて撮影する醍醐味ですよね。

EVF-11 ファインダーを覗く
ファインダーを覗く感覚を共有します

ファインダーを覗くイメージを撮影者視点で撮影してみました。参考になれば幸いです。

EVFのアイカップがかなり大きく作られていて、撮影に集中できます。

色味

ここで色味についてです。

fpLについては本体内での処理でパウダーブルーいうカラーモードで処理をしております。かなり気に入っている色味です。

fpLから見えている世界を撮ってみました。今回注目されている「パウダーブルー」のカラーを使用しています。この色味、かなり気に入りまして、体験の間はずっとこのカラーで撮影していました。

妥協点と感じた部分

とってもコンパクトで軽量で6000万画素の世界を体感できるfpL。とても素晴らしい製品だと感じました。しかし、Canon EOS R6と比較してみて、この製品の妥協点と感じた部分を紹介していきます。

  1. 手ぶれ補正がない
  2. 液晶がチルトできない
  3. EVFと液晶の切り替えが面倒
  4. 電子シャッター

手ぶれ補正がない

こちらのカメラ、ボディ内手ぶれ補正がありません。また今回お借りした105mm F2.8 DG DN MACROにも手ぶれ補正がついていません。

そのため、シャッター速度が稼げない環境では厳しいと感じました。

手ぶれ補正についてはシャッター速度さえ上げて仕舞えば、被写体ブレがない限り基本必要なものではありません。ただ、普段強力なブレ補正をしてくれる機材での撮影をしていると、若干不安に感じます。

また高精細な6000万画素のセンサーはわずかなブレも拾えるので細心の注意が必要だと感じました。

ブレ補正などを考えるのであればSONYのα7 RⅣなどがいいのではないかなぁと思います。

動画撮影においても、EOS R6の方が撮影しやすいなぁと感じました。

SIGMA fpLはそういった機能はないながらも非常に小型になっているので非常に割り切った、ミニマルなカメラという風にも捉えることができます。

液晶がチルトできない

このカメラにそれを求めるのは間違っているかも知れません。ただ、R6ではバリアングル液晶のため、ローアングルもハイアングルも自在です。この点もミニマルな設計であると感じました。

外付けのEVFがありますが、ハイアングル時の対応ができないため、液晶が動いたらなと思いました。

液晶とEVFの切り替えがやや面倒

fpLではEVFと液晶(LCD)の切り替えをセンサで自動検知ではなく、手動でスイッチを操作する必要があります。R6ではファインダーを覗くと自動的にEVFが作動し、ファインダーから離れると液晶が自動的に作動します。つまり、ファインダーを覗く、液晶を見るというのがシームレスになるので

イチイチ操作するのは面倒だと感じました。このカメラはなんでも入りのカメラではなくミニマルに高精細な写真を撮る機械だと思うので、その辺は仕方ないとは思いますが、普段の使用感からはどうしても面倒に感じてしまうのも事実です。

電子シャッター

こちらは好き嫌いあると思います。私は普段メカシャッターや電子先幕を利用しているので、撮ったときのシャッターフィーリングって大事であると感じています。電子シャッターはそれ自体の良さもありますが、「今、写真を撮っているぞ」という感覚を得られにいくいと感じました。

以上、妥協点と感じたところを挙げさせてもらいました。

ただ、fpLはミニマルな設計であるためこれらの問題は重要ではないと思います。

まとめ

体験会で感じたfpLの良いところ、妥協点をCanon EOS R6ユーザ視点で書かせてもらいました。

  • 小型軽量ボディ
  • 6000万画素の世界
  • 手ぶれ補正機能やEVFまわりは妥協点

今までSIGMAのカメラは使用したことがありませんが、非常に楽しいカメラだなと感じました。

妥協点はあるものの、こんなに手軽に高画素を楽しめるのは素晴らしいと思います。

一皮剥けた写真が撮れるので、ぜひ体感して欲しいです。

最後になりますが、体験会を開催していただいたSIGMAの方たちに感謝します。ありがとうございました。

高感度耐性など等倍で色々検証したいこともあるもで、今後もfpLの記事を更新したいと思うので、今後もmonology をよろしくお願いします。

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